星期五, 1月 12, 2007

続き

教育改革は、ここ台湾でも長く叫ばれている課題です。たとえば、台湾十年ほど前まで、高校以下の教科書は、公的出版社(国立編譯館)だけが出版できて、全部の学校はこの教科書しか使用できない決まりになっていました。国立編譯館の教科書は、国民党よりの思想がいっぱいでした。たとえば国語、一番たくさん文章が出ているのは中国台湾の文豪ではなく、「蒋介石」でした。



入学試験も、当然ながらこの教科書に沿って出され、そこに載っている言葉が「正解」でした。たとえば、科学の定義は、「有組織有系統的学問(これは中国語です)」、これ以外は間違いです、なぜならこれは蒋介石が言った(教科書に出ている)言葉だからです。



この十年来、戒厳令がとかれ、民進党の躍進などで、台湾の教科書も変わってきました。日本と同じように、教育部(文部科学省に相当)の審査を受けた各社の教科書が多数出ています。ただ、ゆとりの見直しと同じように、台湾でも「一綱多本(各出版社が教科書を出版していることです)」を見直そうとする動きがあります。12月に台北市長に当選した郝市長は、公約に「一綱一本」を掲げ、今年の9月から台北市と県で教科書を一社にしようとしています。彼らの言い分は、昔一種類しか教科書がなかったときは、正解をひとつ覚えるだけでよかったけれど、今は教科書の種類だけ正解を覚えなければならないので大変だ。またこのような論議に賛成する民衆が多数いるということです。

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